中学からの刺客

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だがガマンだオレ こんな平和すぎる環境で問題を起こしてしまえば、このオアシスみたいなバイトを追われてしまう どうせこの分だと小妻は1人立ちしても軽く孤立したまま、すぐに辞めてしまうに違いない ミヤビが言ってたように、結局オレに直接ケンカ売ってくるような事はなかったけど・・・ いや、常に売られてたかもしんない まぁ、んな事はどうでもいい オレは頑張った! でもね・・・ 結局オレはやっちまった・・・ 確か小妻の教育期間があと2日で終わる、という時だったと思う。 オレは専門学校から帰ってくると、いつものように出勤した。 「はよざぁーっす」 この日オレは出勤の挨拶の時点でヤル気がなかった。 と言うか、常に不機嫌オーラを全開にしていた。 オレだって毎日ニコニコ元気なワケではない。 多感な年頃なので、そりゃ突然反抗期に突入したりもするってモンだ。 「お?稲本どうした?調子悪いのか?」 前日までとは真逆な雰囲気のオレに、さすがの店長も気付いた。 「いや・・・何でもないっす・・・大丈夫っすよ」 テンションが激下がりしてる理由? ・・・う~ん まぁまぁ、それは置いとくとして
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