中学からの刺客

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仕事を始めて1時間後・・・ 「っざーす」 そのままバックレてくれれば良かったモノを・・・ 相変わらずヤル気も礼儀もない挨拶と共に、小妻が出勤してきた。 連絡もナシに遅刻しておいて、そのあまりの普通さにオレはさらにイラッとする。 オレは仕事を中断して、制服に着替え終わった小妻の元へと歩いていった。 「お前さぁ、遅刻しておいてその態度はないだろ?せめてあやまるぐらいはするのが最低限の礼儀じゃねえの?」 すると小妻はいつものように、オレの目も見ずに答える。 「別にこの仕事ラクだし、少し遅刻したって余裕で終わるじゃないすか」 「・・・」 もうね オレは絶句するしかないって しかも 「稲本さんって意外に固いんすね?最終的に仕事終われば良くないすか?」 ・・・ ・・・・・・ オレはこのアホには何を言ってもムダだという事を悟ると、その場でヒザの屈伸を始めた。 そしてそれを何度か繰り返すと、今度はヒジを伸ばすストレッチに移行する。 ただ、その光景が小妻には不思議だったようで・・・ 「何やってんすか?」 ん? 久々にやるから準備運動
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