中学からの刺客

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「・・・え?」 オレのつぶやきに釣られて、小妻も後方を軽く振り返る。 しかしソコには事務所の出口に通じる、薄暗い通路が広がるのみ・・・ 店長の姿もカケラもない。 !!! 小妻が再びオレの方に意識を戻した時には、すでにオレの左ハイキックが無防備な小妻の顔面にまともにメリ込んでいた。 立ち上がろうとした所を狙ったので、ややミドル気味の高さの蹴りではあったが・・・ オレはメリ込ませた蹴り足を戻そうとはせず、そのまま全力で押し込んだ。 結果、立ち上がろうとして不安定な体勢だった小妻は、そのまま半円を描くように勢いよく倒れる。 それを物語るように、倒れた拍子に事務所のラックに側頭部を思いっきり強打していた。 ヤバい・・・ ここまでキレイに決まると・・・ 快っ感! 実は相手の気を反らせた瞬間に攻撃する、という手法は『カメレオン』や『今日から俺は』とかヤンキーマンガなどで幅広く使われている。 いざ実戦でも、それは本当に使えるのか?という疑問が常々あったので使ってみたのだ。 お互い思いっきり頭に血が昇っている状態の時には使えないだろうが・・・ 今回はオレ自身が多少冷静だったので、フッと思い出せた。 検証結果 実戦でもそれなりに使えそうだ(笑)
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