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!!!
かなり手加減はしたが、振り上げた左拳が小妻の後頭部に沈み込む。
「て、テメ・・・」
小妻の口からは何やら悪態が吐き出されていたが、それに構わず再び後頭部に左拳を突き刺す。
「が・・・!」
さらに3発目。
!!!
かなり手加減したというのは、どちらかと言えばダメージを狙ったワケではない。
オレにムリヤリでも従わない限り、逃れられないという事実を心に刻みつけさせたかったからだ。
現に3発目の時には小妻は少し大人しくなり始めていた。
単純に顔を床に押し付けられて苦しかっただけかもしれないが・・・
右腕を極められて組み伏せられている小妻は無防備そのものだ。
しかも予想通り、見た目のガタイに比べて筋力がかなり弱かったので、押さえ付けてるオレとしてもラクである。
「・・・」
「黙れっつったよな、テメェ、コラ・・・」
4発目。
「スイマセンデシタ」
小さい声ではあったが、小妻はようやく謝罪の言葉を口にした。
「ガキのクセに族を相手にしたとか、ハッタリ野郎があんま調子こいてんじゃねえよ。オレ1人にいいようにやられてるクセによ」
「スイマセン」
何だろ・・・
ナゼかオレが悪い気がしてきた
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