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小妻はこの日以来、見事にちゃんと言う事を聞くようになった。
中学出たてなので、素で常識がない部分もあったのだが、仕事もそれなりにマジメにこなすようになる。
ここまではいいのだが・・・
「稲ぴょん」
出勤するなりマミさんに呼ばれたので、オレはカウンターにまで出ていく。
この時はすでに小妻の教育期間が終わっていたので、オレとシフトがかぶる事はなかった。
マミさんがそろそろ片方ぐらいは揉ませてくれるのかな~、とオレがルンルンで出ていくと・・・
「小妻ホントに教育したの?相変わらず全っ然言うこと聞かないんだけど」
「あれ?」
どうやら小妻は仕事をちゃんとやるようになっても、他の先輩達の言う事は相変わらずマトモに聞かなかったらしい。
マミさんも軽くご立腹だ。
「何か尊敬できる人以外の言う事は自己判断で聞くとか何とか、ガキのクセに偉そうな事言ってたけど?」
うむ、マミさんにそんな事を言うとは
相変わらず減らず口だけはよく回るヤツだ
「マミさん、じゃあ怒りを沈める為にも取り合えず、おっぱ・・・」
「却下」
さ、適当につまみ食いして適当に接客して適当に帰るか
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