バスターコール

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シフト上では休みだった小妻だが、あつかましい事に裏の事務所にまで入って来ている。 「お前、何しに来たんだよ」 「いやぁ、あまりにもヒマだから稲本さん遊んでくんないかなぁ・・・って」 「遊んだ事なんかねえじゃねえか」 「そっすね、今日が初めてっすから」 「・・・」 このアホは何でこんな事になったんだろうか。 オレは仕事をサボりつつ、タバコに火を点けた。 結局この日はオレがバイト終わるまで待ってるというヒマ人っぷり。 もうため息しか出なかった。 「・・・じゃあな」 「ここまで待ってたのに遊んでくれないんすか!?」 「充分つまみ食いしてたろ?オレは犬の散歩に行かなきゃならん。じゃあな」 「ちょっとちょっと!」 小妻はオレの行く手を遮る。 「だってよぉ・・・何かお前からはトラブルメイカーの匂いがするもん」 「奇遇っすね!稲本さんからはトラブルバスターの匂いがしますよ!」 「・・・」 ハッタリヤンキーだかコギャングだかのクセしてペラペラと口が回る野郎だ そもそも、このテのタイプのヤンキー系って大っ嫌いなんだよなオレ・・・
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