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マミさんも帰ってしまい、さらにヤル気をなくしたオレは接客をしながら店内の掃除を始める。
リオはまた客席に戻ってきたが、客にガンでもつけてこれ以上問題を増やしたら、口にコップを突っ込んでブン殴ると脅したら大人しく雑誌を読み始めた。
いい傾向だ。
ウチの店は近い内ツブれるんじゃないか?と思うぐらい、平日は基本客があまり来ない。
店員が1人の時間帯は、客が1人も店内に居ない事もよくある。
確かこの日もそんな日だった。
いや、厳密に言うならば赤い勘違いキングが客席に1人・・・
その店内に、ケータイのバイブ音が響く。
カウンターの裏に置いてあるオレのだ。
液晶を見れば・・・
『暴力女』
ミヤビだ。
「はい、もしもし稲本でございます」
『兄ちゃん?もうすぐ着くから・・・あ、それと彼氏役として男1人連れてくからね』
スルーされた!
「・・・ん!?オレはまだ仕事終わら・・・」
しかも言う事だけ言って切りやがった!
予定ではオレの仕事終わった後じゃねえのかよ
てか・・・
相当おキレになられてる
そんなに怒ってたっけかなぁ
まぁ、どっちでもいいやオレは
チーンだな、リオ
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