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ん?
待て待て、ミヤビのヤツ彼氏役がどうのこうのって・・・
気が進まないけど、かけなおすか
『兄ちゃん、何?』
オレが厨房に引っ込み、電話をかけ直すと見事に不機嫌なままのミヤビが出る。
「いや、男連れてくるって言ってただろ?アブない系か?一応バイト先の店なんだからあんまり好戦的なヤツだと困るんだけど」
『アブないっちゃアブない系だけど大丈夫だよ。もしかしたら兄ちゃんも知ってるヤツかもしれない』
「つってもヤンキー界事情なんかオレそんな知らねえし。それよりも何でそんなキレてるん?」
『あのチ○コ野郎が未だにある事ない事言いふらしてるからでしょうが!おかげで地元じゃ、いい笑いモンだよ!』
きっとミヤビの握っているケータイは、ミシミシ音を立てているに違いない。
「でもミヤビさぁ、たかがリオ相手に男友達まで連れて来る必要ないんじゃねえの?ミヤビ1人で充分じゃん(笑)」
するとミヤビの即答。
『じゃあイザって時、誰がアタシを止めるのよ』
・・・
彼氏役はそのためですか
『まぁ、兄ちゃんもビックリするヤツ連れてくから、期待しといて!』
そしてまた一方的に通話が切れた。
てか一体誰を連れてくるんだ?
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