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「兄ちゃ~ん!?」
そんな敵前逃亡に等しいオレにミヤビが呼び掛けてくる。
呼ぶな!
オレは今から空気だ!
念能力はないがオレのキルア並の『絶』をナメんなよ!
完全にリオの事を忘れていたが、あのアホは最初の位置と表情から言葉に詰まったまま固まっていた。
完全に無意識な『絶』状態だ。
格好はかなり目立ったままだが(笑)
しかし今回ばかりはヤツをヘタレ扱いできない。
元々リオを助ける気なんかこれっぽっちもなかったとは言え、オレなんか脱兎の如く敵前逃亡だ。
名前を呼ばれたオレは仕方なくカウンターにまで出ていき、ミヤビだけに『こっちへ来い』的なジェスチャーをする。
タズって確か日本語話せた気もするので、あまり聞かれたくはなかった。
ミヤビへの疑問は大量にあった。
ここからは小声です。
「ミヤビ、お前・・・どんなポケモンゲットしてんだよ・・・」
「びっくりした!?やっぱり兄ちゃんも知ってるヤツだった?」
「知ってるも何も、昔ボコボコにされた話したろうが」
「え?」
「ん?」
なにやら話が噛み合ってない気がする。
「一応言うけど、あの人タズじゃないからね?」
んん!?
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