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さらにぶっちゃけてしまうと、ファニーの本名も覚えていない。
『ファンキー』だか『クレイジー』みたいな名前だった記憶が残ってるので『ファニー』と命名しただけだ。
よくよく考えてみれば仮にタズが来たとしても、今回のオレは隠れる理由がないワケで・・・
さて、固まったまま空気になろうとしてるリオはどう出るのか?
浮く程のギャングスタな格好でキメて?きたのに、本場ギャングの国から来たファニーがミヤビの手によって召喚されてきたのだから・・・
「よ、よろしく・・・初めまして」
オレは本当に言葉が通じるかイマイチ分からなかったが、みんながみんなお互い立ち尽くしてるのも何なので、偵察みたいな意味あいも含めてファニーに話しかけてみた。
「ミヤビからよく話は聞いてるよ、お兄さん。かなりクレイジーな人みたいで(笑)」
すると意外にも友好的な反応で、しかも流暢な日本語で返事を返してくるファニー。
いやいや、君のトコの長男に比べたらオレなんか超可愛いモンだけど・・・
「は、はは・・・そっすか?そんな事ないんだけどね」
どうしても年下には見えないファニーに、中途半端な敬語混じりの返事を返すオレ。
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