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「お、おま・・・いい加減にしろよな!」
今度は突き落とされないように、素早くシッカリよじ登ってきたハジメは怒りをあらわにして抗議する。
ハジメのズボンには無惨な程オシッコが点々と飛び散っていた。
「うひゃひゃひゃひゃ!」
1度ツボにハマってしまえば、それを見て笑いが止まるワケがない。
「ズボンこれしかねえんだぞ!」
しかも怒るトコがソコかよ!
ハジメはオシッコまみれの手指をオレのシャツで拭いてきたので、ここで再びバトルが勃発した事は言うまでもない。
そういえば廃病院に肝試しに言った時、オレもオシッコまみれの手指をハジメの服で拭いたっけ・・・
前作の、アリサが登場して廃病院前で武丸や葛西逹に絡まれた時の話である。
駅が小規模なせいか、この時ホームに駅員らしい人が居なかった事がせめてもの救いである。
見てなかっただけかもしれないが・・・
だがこの時、オレ逹の騒ぎっぷりを面白くないと感じていた人間がホームに2人居た。
まだオレ逹はその事に気付いていないが、後々気付く事となる。
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