9289人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・で?」
リオとミヤビとファニーが4人席に座ってしばらく間が空いた後、ミヤビは目の前に現れた露出狂の粗チ○を見るような目でリオに話しかける。
「あ、いや・・・」
リオは挙動不審になりながら話し始めた。
先程までの勢いはウソのようである。
「こっちの彼が彼氏?あ、いや、スゴいね」
ファニーを指すが、ファニーは苦笑いしながら黙して語らず・・・
「・・・」
「・・・」
そして再び凍てつく冷気が漂うような沈黙。
オレは業務をこなしながらそれを見ていたのだが、段々焦れったくなってきた。
夜勤来るまで、まだ時間はあるな・・・
客がこのまま来ないといいけど
オレはコーヒーふたつとシェイクを持って、3人の席まで来るとそれぞれの前に並べた。
これは注文されたモノではなく、オレが入り込むための布石みたいなモンだ。
ちなみにシェイクはファニーの前に置く。
ナゼかって?
理由は知らないが、黒人の客はほとんどシェイクを頼むからだ!
さぁ、喜んで手に取るがいいファニー!
ファニーは微妙な顔をしながらシェイクをスルーした。
オレ!
選択ミス!
最初のコメントを投稿しよう!