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「まぁ、要は!だ」
オレは違う席からイスを引きずってくると3人の前に座った。
もちろん店の制服のままなので、客が来たらもう言い訳が効かない光景だ。
頭のおかしい赤キングと、ガラが悪くて露出が激しい女と、ガラの悪い黒人と同じ席にいるのだから・・・
「リオはミヤビと付き合いたいんだと!」
「ち、ちょ!稲ぴょ・・・」
リオが何やら今さら慌てた様子を見せるが、そんな事は気にしない。
だってメンドくさいんだもん
オレはそのまま続けた。
「んで、ミヤビはファニーって彼氏がいるし、リオには応えられん、と」
「興味もないし、むしろブン殴りたいけどね」
それにミヤビが不機嫌な顔のまま、ダメ押しで追い討ちをかける。
一応リアルな彼氏ではなく、彼氏役のファニーは何を考えてるかまでは読めないが無反応。
どうせ今日の晩メシはビーフステーキかポークソテーのどっちにするか?とか考えてるのだろう。
「つまりある意味、話はもう終わってるっちゅう事よ。それでもリオとミヤビはまだ何かあるか?」
すると鬼門であるリオが言葉を発した。
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