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「ミヤビちゃんは俺の事好きなんじゃないの?」
・・・
・・・・・・やめろリオ
それ以上しゃべるな
サングラスごと殴られて失明しても責任は取らんぞ
リオのアホな発言で、ミヤビの額にビキビキッと武丸のような青筋が刻まれる。
青筋はあくまでイメージだが、あからさまにオーラが変わったのは分かった。
オレはまたまた一瞬だけファニーと目が合う。
『ファニー!お前はミヤビの右腕押さえろ!オレは左腕を押さえる!』
『いや俺は今日の晩メシをビーフにするかポークにするかで・・・』
『言ってる場合か!惨劇が始まる前に・・・』
とか何とか脳内妄想アイコンタクトの途中で、ミヤビが動いた。
!!
風切り音と共に、ミヤビの右掌底がテーブルを挟んで向かいにいるリオの顔面ド真ん中に繰り出される。
「ちょっ!」
ちょうどオレの目の前を通過するカタチだったので、反射的というか偶然というか・・・
リオの顔面に炸裂する前に、オレはとっさにミヤビの右手首を掴んだ。
ちなみにこの掌底。
後々に聞いた事だが、とあるレディース出身の先輩から教えてもらったらしい。
拳だと自分も痛いし骨折する事もあるから、だそうだ。
確かに理に敵っている。
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