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リオは黙ったまま言葉を発しようとしない。
多分だが、リオの中で様々なモノが渦巻いているのだろう。
ぶっちゃけキレてるミヤビが怖い
ついでに今は大人しそうだけどファニーはもっと怖い
でもここでイモ引いたらヘタレの烙印をオレに押される・・・かもしれない
本音は土下座でも何でもして許してほしい
でもオレが見てる
ミヤビからも完全に呆れられる
的な事を思ってたのではないだろうか？
まだまだうら若き思春期のトシで、変なプライドが優先するのもよく分かる。
その結果リオが出した答えは・・・
「女とタイマンなんかできるワケねえだろうが」
リオは
『俺キマった』
みたいなドヤ顔をしている。
さすが減らず口だけは一人前な男だ。
何かその表情が無性にムカッとしたオレ。
ただ・・・
リオはかなりの過ちを犯してしまった。
リオなら少し考えれば気付いただろうに・・・
ミヤビは
『女だから』
『稲本の妹』
的な表現をされる事を、とにかく嫌がる負けん気の強い女だ。
そういう理由で差別される事を何より嫌っていた。
リオの発言は火に油を・・・
いや、ニトロをブチ込むような行為に等しかった。
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