『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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はた迷惑なアホとバカとうんこたれは、ひとしきり騒ぐと後は大人しく電車が来るのを待っていた。 当然うんこたれのハジメは、未だに下半身オシッコまみれである。 そして待つ事十数分・・・ 電車がやってきたので、オレ逹は乗り込んだ。 車内を見渡すと時間帯のせいもあったのか、ほとんど乗客は居ない。 チラホラ席の角に数人座ってるだけである。 熱海にまだ着いてもないのにすっかり疲れきったオレ逹は、3人席に並んでドカッと座った。 そのまま下らない会話に華を咲かせる事数分・・・ オレ逹の正面の座席に、2人の乗客がドカッと座る。 当然無意識のウチに正面を見た。 するとソコには・・・ オレ逹と同年代か、いいトコ1~2コ下の男が2人。 しかも明らかに正面に座っているオレ逹に意識を向けている。 その2人は少なくともマジメ系タイプではなく、明らかにガラの悪そうなタイプだ。 パッと見ただけだったが、オレは無意識に考えていた。 何だよコイツら・・・ チラ見どころか、隠そうともせず明らかに敵意ビンビンで見てきてんじゃねえか てか、さっきの駅でホームにいたヤツらだな はぁ・・・ 何かまたメンドい事になんなきゃいいけど・・・
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