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「ちょ!い、い、稲ぴょ・・・!」
リオは見ていて面白いぐらいに慌てている。
「またあの反則みたいなヒジ打ちかよ!何で俺なんすか!」
いやいや、焦りすぎだし
それに反則とは随分だな
ちんまい野郎め
「まぁ、とにかくコレで大事にならなくて済むじゃねえか。分かったら大人しく座れ」
「・・・」
リオは渋々大人しくなったが、ファニーは未だに状況をあまり把握してない表情である。
「まぁ、とにかくさ・・・」
オレはリオだけでなく、ファニーやミヤビにも向けて言葉を放った。
「どっちにしろココはオレのバイト先なんだ。オレの立場も考えてくれ。ココ以外だったら別に何しようが乱闘になろうがオレは構わねえよ。だけど店の中でだけはやめろ。メンドくせぇけど結末を見届けろってのなら見届けるよ。どっちにしろ結果は見えてるだろうけどな」
オレが言いたい事を全部言い終わると、おずおずとミヤビが話しかけてくる。
「兄ちゃん、もしかしてキレてる?」
ん?
極力和平的に話したつもりだったけどオレはそう見えんのか?
イラッぐらいはしたけど別にキレるまでは・・・
いや、ここは半ギレぐらいにしといた方が、事がうまく運ぶかも
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