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と言うのもミヤビはオレが本気で怒り一色に染まる事を極度に恐れる。
遺憾ながら多分中学の時の事が未だに根を張っているのだろう・・・
あれだけイケイケヤンギャルなミヤビが途端に大人しくなるのだ。
少し手段は汚いが、今回はそれを利用する事にした。
多分だがミヤビをどうにか治めれば、リオもファニーも丸く治まるのではないか?と思ったからだ。
「別にキレちゃいねえよ。ただこの店でゴタゴタが起きるとオレが迷惑なんだよ」
オレは多少不機嫌な口調に変化させる。
「てか、もうよくない?リオはどうやってもミヤビは手に入らないってのは身に染みて分かっただろうし、ミヤビもこんだけやれば気が済んだろ?ミヤビにいきなり呼び出されて不完全燃焼で終わるファニーには申し訳ないけど」
そこでオレは一旦言葉を区切る。
すると自分の名前が出たからなのか、ファニーがオレの方を一瞬見て『ん?』みたいな顔をした。
しかも黒人特有と言えばいいのか・・・
フザけてるような陽気な表情で。
多分、コイツ何も考えてねえな(笑)
てか、一応立場は彼氏役ってのを絶対理解してねえ
単純に呼ばれて、その場の雰囲気で座ってノリで殴っただけだ、絶対!
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