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「うん・・・何か・・・もういいや」
もうちょっとゴネるかと思ったが、オレの予想通りまずはミヤビがアッサリ折れた。
これでほとんど解決したようなモンだ。
後は鬼門のリオが突拍子もない事を言い出したりしない限り、丸く収まるだろう。
オレがそう思っていると、リオが泣いた直後の見苦しい顔で言葉を紡ぎ始めた。
「稲ぴょん・・・さっきのヒジ打ちみたいな技・・・もしオレが避けなかったら本気で当ててたんすか?」
そこなの!?
今気になるトコはそこだったの!?
特に状況が悪くなるような発言じゃないから別にいいけど、これこそ予想外だよ!
オレは満面の笑顔で答えた。
「もちろん」
それはもう語尾にハートマークを付ける勢いで。
「本気で?」
「本気で」
「・・・」
何がそうさせたのかは全くもって意味不明だが、結局このやり取りでリオも意気消沈した。
あとは帰り際に、段々おふざけモードになってきてるように見えるファニーにシェイクでも持たせれば万事解決だろう。
バニラじゃなくてチョコのヤツね!
あ・・・
オレもう仕事あがってたんだっけ
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