酒と涙と男と女

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特に何が解決したワケでもないが・・・ ミヤビとファニーはそのまま帰って行った。 仮にオレが居なくてリオとミヤビとファニーだけだった場合、この色んな意味で常識のないメンツでの『話し合い』はどういう結末になっていたのだろう・・・ 物語的には面白くなってたかもしれないが(笑) 店に残されたのはオレとリオだけである。 相変わらず経営が心配される程、店内には客が1人も居ない。 リオは崩れ落ちるように再び客席に座り、首をうなだれて黙ったままだ。 何か、そのあからさまにヘコんで『大丈夫か?』とでも声を掛けてほしがってる雰囲気満々のリオの姿がイラッとしたオレ。 「じゃ、そゆ事で」 オレはタバコに火を点けると、手を挙げて出口に向かった。 「ち、ちょ!稲ぴょん帰るんすか!?こういう時、普通優しい言葉とかかけてくれるモンじゃないんすか!?」 リオは弾かれたように立ち上がり、帰ろうとするオレの袖を必死に引っ張る。 ウザいなぁ メンドくさいヤツだなぁ 何かそういうバレバレなトコとか調子いいトコとかムカつくんだよなぁ・・・
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