酒と涙と男と女

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もう何回目だろうか・・・ 目の前に居るアホが、これ見よがしに深~いため息をつくのは。 オレも何杯目だろうか・・・ 仕事あがる前に補充したばかりの砂糖とミルクをコーヒーにガッポンガッポン放り込んで飲んだのは。 夜勤の先輩の仕事を増やしているだけである。 どうでもいいプチ情報で、オレはブラックが飲めません。 タバコとコーヒーばかりで胃がムカムカしてくる。 ついでに長い時間煮え切らないリオにもムカムカしてきた。 結局オレとリオは客席に座っている。 「お前、いい加減その絡みづらいテンションやめろよ!」 リオは先程からロクに返事もせず、うなだれていた。 「稲ぴょんには分からないんすよ。一途にずっと好きだった人にハッキリフラれた時の心境なんて・・・」 オレも専門学校でフラれてまだ何日も経ってないんだけどな・・・ 「しまいにゃ、あんな黒人がミヤビちゃんの彼氏なんすよ!?兄貴としてアレは有りなんすか!?黒人の巨砲がミヤビちゃんにネジ込まれてるんすよ!?」 うん、ファニーは元々ホントの彼氏じゃないからいいけど・・・ 兄のオレに、妹のそんな話を振るのやめてくんない?
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