9289人が本棚に入れています
本棚に追加
「稲ぴょ~ん・・・俺ホントにミヤビちゃんが好きだったんすよぉ」
リオは臆面もなく言いたい事だけを言うと、また泣き始めた。
このアホは一体どうしたモンか・・・
「俺ぁ、しばらく誰も好きになれないっす。てかそんな気にならないっす」
それは勝手にしてくれたらいいけどさ
酒とか飲んでなくてホント良かったな・・・
コイツ絶対自分のペースも考えずパカパカ飲み続けて、絡み酒の挙げ句、寝潰れるか寝ゲロするタイプだ
その時、店に客が入ってきた。
「あ、稲本さん?何やってんですか?」
入店してきた客にいきなり名前を呼ばれて振り返ると、そこには女性が2人。
小説でこそ初登場だが、1年程前にミスター繋がりで知り合った2才年下の娘である。
須賀 美春(スガミハル)
通称 ‐ハル‐
プチ情報でハジメ君の元カノでもあります。
もう1人は知らない顔だ。
「お?ハルじゃん。いや、バイト上がってそのまま客として居たトコ」
その時リオの目が光った。
オレに小声で話しかけてくる。
「稲ぴょん!誰すか、あの娘?可愛いじゃないすか!紹介して下さいよ!」
お前・・・
しばらく誰も好きになれないんじゃなかったのかよ
何でいきなりそんな目がランランと輝き出したの?
最初のコメントを投稿しよう!