酒と涙と男と女

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オレ逹は近くのカラオケボックスに移動したのだが、そこまで行くのにも多少苦労した。 当時この界隈は大型のゲーセンがあり、夜中になると酔っ払いや若者も多い。 別に普段だったら何の問題もないのだが・・・ 何せ今回のパーティーにはリオ君がいる。 道行く人や、たむろってる人逹にガンつけたり、全く空気を読まない行動をしてくれる。 いつもの 『オレはワルだぜ?』 アピールだ。 ハル逹が居るせいか、いつもの4割増しでアピールしているので、オレは爆弾を抱えて歩いてる気分だった。 特にトラブッたワケではないのだが、酔っ払いグループと軽くモメそうになったので、ナゼかオレがボケをかましつつあやまるハメになる。 かなり納得いかないが、モメるよりはマシってもんだ。 ハル逹もドン引きしてると思いきや、どちらかと言うとヤンチャ系が好きなノリのタイプだったようで、その点は苦労しなかった。 帰りたいと思ってるのはオレだけか? もうすぐ『ギルガメッシュ』始まっちまうし 「稲ぴょ~ん!歩くの遅いっすよ!早く早く!」 うるせえなぁ! お前がキモいから他人のフリしてんだよ!
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