酒と涙と男と女

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ちなみにハジメ逹とのカラオケだったら、たかが全裸になった程度では誰1人として見向きもしない。 何もなかったかのように扱われるだろう。 だがリオ逹はどうだ? 『たかが』全裸になっただけで、大騒ぎだ。 果てはユウカにはドン引きまでされている。 これでう〇こまで漏らしていたらオレは先輩どころか、人として扱われないだろう。 全くもってやりづらい。 だが今のオレは女の子2人の目を気にするより・・・ 日頃の溜まったストレスを発散する事を重点に置いていた。 「くぁわいたぁ~♪風を絡ませ~♪ぅあなたを~・・・」 自分ではカッコつけてるつもりのキメてる表情で、ラルクの『HONEY』を大熱唱するが・・・ もちろん首から下は、変わらず布キレひとつ身に着けていない。 もちろん専門学校でフラれたばかりなので、ハニーも居ない。 ネクタイでもあれば、ネクタイぐらいは着用したい気分だった。 「うひゃひゃひゃ!」 「キャッキャッキャッ!」 このメンツから見ると、どうやらオレが歌う順番待ちで普通に裸のままタバコを吸ってイスにふんぞり返ってるだけでも、笑いの対象らしい。 実にツボが浅い・・・ 実につまらん・・・
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