9289人が本棚に入れています
本棚に追加
「結局あれからどうしたんすか?」
「別にどうもこうも・・・オレもユウカも普通に帰ったよ。大体お前らこそ長い時間何してたんだよ」
次の日、何だかんだ言いながらもリオからの誘いに乗って、バイト先の店に来ているオレ。
昨日に続き、オレもリオも客として来ていた。
リオはほとんどの女子店員から嫌われているので、もちろん夜勤の時間帯である。
リオは隠そうともせずウキウキしたテンションだった。
これだけでもうっとおしい事この上ないが、オレに色々と聞いてほしい事があるようだ。
じゃあ何でオレは来たのかって?
金はないけどヒマと体力は腐る程ある十代だからって事で。
「で、何だ?つまんねえ事でオレを呼び出したんだったら、また霍打頂肘食らわせるぞ?」
「まあ、聞いて下さいよ!昨日(今朝)ハルとケータイ番号交換したんすよ!」
「ほうほう・・・それで?」
「だけっす!」
「・・・」
オレはイスから立ち上がると、膝の屈伸やら準備運動を始める。
それを見て、当然慌てるリオ。
「ちょ!ヒジ打ちは勘弁して下さいよ!何でっすか!?」
リオは大人になった今でも、目の前でオレが準備運動を始めると、一瞬で警戒体制に入る(笑)
最初のコメントを投稿しよう!