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次の日、いつものように学校に行くと適度にサボり、夕方からまたバイトで変わらない一日が待っていた。
アホから電話が来るまでは・・・
『稲ぴょん!バイト終わったら遊びましょうよ!』
「またかよ!?ほとんど毎日じゃねえか!どんだけオレが好きなんだよ!どんだけ友達いねぇんだよ!」
オレはムダだと知りつつも魂の叫びを伝えたが、当然頭の中身が腐ってるリオは引かない。
「ヒマなんすよ!遊んで下さいよ!稲ぴょんだってヒマでしょ?」
ほとんどストーカーの域だ。
「うっさい!死ね!来んな!」
と、オレは一方的に通話を切ったのだが・・・
「稲ぴょ~ん!」
バイトが終わる少し前に店の事務所に現れたリオ。
オレはミヤビの気持ちが少しだけ分かった気がした。
なので取り合えず火が点いたままのタバコを思いっきり投げ付けてやった。
熱々のティーパックも投げ付ける。
ついでにひしゃくですくった熱湯もかけてやった。
さらに霍打頂肘で追い討ちをかけようとしたら、本気で止められる。
来て早々、リオは服がズブ濡れだ。
こんな儚い抵抗をしてもリオは帰らない。
なので仕事が終わったらオレが帰る事にした。
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