『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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多分普通に町中で見かけただけだったら笑いにもならなかっただろう。 何か笑っちゃいけない場面って、ちょっとした事で笑ってしまわない? しかもそれをこらえると、さらにおかしくなっちゃう悪循環的な。 だが必死に耐えてるオレに対して、マサはさらにオレのツボを刺激してきた。 マサが車内にも関わらず、普通にタバコをくわえると火を点ける。 絵に書いたようなオレはワルだぜ?アピールだ。 なぜかそれすらも軽くオレのツボを刺激する。 「・・・ぷっ・・・く・・・ゴホッゴホン!」 そして奇跡は起きた。 ~♪~♪ 何とこんなタイミングでマサのケータイに、着信が来てしまったのだ。 着信・・・だとぉぉぉ!? イカン! 電話に出るな出るな! ゲルググまで出てしまう! これ以上オレを刺激しないでくれ! ブチまけてしまう! だがオレの願いもむなしくマサは電話に出た。 マサは低い声で、ものっスゴい精一杯ワルな口調で受け答えをしている。 「もし~・・・あぁ・・・あぁ・・・今電車~・・・あぁ・・・知らねえよ!・・・あぁ!?」 オレが知らねえよ!! あ、ゲルググが・・・
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