酒と涙と男と女

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「うひゃひゃひゃ!ち、ちなみにどんな話聞いたの!?(笑)」 オレは期待通りの返事が返ってくる事を予想して、笑いを堪えもせず聞いた。 『ん~と・・・族にカラまれた時、1人で20人ぐらい倒したとか・・・中学の時20人ぐらいの娘と付き合ったとか・・・ですかねぇ』 「ぎゃはははは!!」 オレも聞いていたハッタリ話の人数が見事に倍になってんじゃねえか! 数が多ければいいってモンじゃないっつうに! 果てしないアホだなアイツは! うひゃひゃひゃ! オレの腹筋は普段から鍛えてるというのに、崩壊寸前だった。 「うははは・・・はぁ、はぁ・・・でも彼氏がどうとか優しい断り方じゃん」 『ホントは居ないんですけどね』 「あ、やっぱり?」 『でも彼氏じゃないけど、しつこくつきまとわられてるのはホントですよ。これで本当に撃退してくれたら少しは見直すかもしれないですけど』 ん~・・・ 無理だろうな 『それか、稲本さんがどうにかして下さいよ』 「すんません、ヤンキーとはあまり関わりたくないんでムリです(笑)ミスターに頼めよ」 『他県に行っちゃってるじゃないですか!』
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