酒と涙と男と女

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まずオレはリオ自身の基礎的な事を調べる事にした。 「念の為言うけど・・・真実を話せよ?変なハッタリとかはいらんからな」 質問する前にリオをバッサリ切り落とす。 リオは何か言いたげな顔をしていたが、構わず続けた。 「ケンカでもいいけど今まで実戦的な経験は何回ある?族10人倒したとかってウソはやめろよ?」 「・・・」 リオはしばらく黙り込んだ。 多分今までハッタリこきまくってただけに、真実を言うのに抵抗があるのだろうか。 「1回っすね」 オレは1回もないと思っていたが、その1回について詳しく聞く事にした。 その結果、無抵抗な格下の相手を一方的に痛め付けたという内容だったので、オレの中でリオの実戦経験はゼロだと判断する。 そして今まで格闘技に限らずスポーツ経験の有無、中学の時のスポーツテストの結果など、細かい事を聞いていった。 「・・・強くするのはムリだな(笑)」 「そんな!諦めるの早すぎじゃないすか!!」 オレの下した判断に即答で不満の言葉を放つ。 だって・・・ その見た目で握力25キロとか、腕立て伏せ10回できないとか、ハッタリのみで実戦経験ゼロとか・・・ 何年修行すりゃ強くなるんだよ
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