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「買ってきたっすけど・・・どうすんすか?」
リオは未だにオレの意図が分からないようだ。
まぁ、それも当たり前か。
「その500缶コーラを一気飲みで飲め。今ここで」
「へ?」
「そして飲み終わったら、すぐに100メートルダッシュ5本な。その結果、お前の根性度が分かる」
オレのイタズラ心だけの無茶な要求に対して
『いい加減、ちゃんとやって下さいよ!』
的な反論が普通だろう。
「なるほど!」
ほらね、アホが居た
「じゃあ早速飲みます!・・・ゴキュ・・・ゴキュ・・・ゴブッ!ゴブッ!・・・ゴハァッ!・・・ゴキュ・・・ゲェッホッ!!」
リオはすかさずビッグサイズの缶コーラを垂直に傾けると、途中むせたり咳き込んだりするのも構わずに一気飲みした。
「飲んだっす」
缶がカラになる頃には、リオのシャツがコーラまみれになり、むせすぎた為に目が充血しまくっていた。
オレは笑う事を堪えながらマジメな顔をする。
「じゃあダッシュであそこの突き当たりにタッチして、また戻ってこい。それを5往復な」
「きえぇぇい!」
オレが言い終わるか終わらないかのウチに、フリーザ様みたいな気合いの声と共にリオは走り始めた。
最近、コイツ本当に面白くなってきたな・・・
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