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しばらくして調子も落ち着いてくると、ある程度冷静になったリオが食ってかかってくる。
「このコーラダッシュって、強くなるのに意味あったんすか!?」
そんなリオの質問に、オレは満面の笑顔で答えた。
「全くないよ。ただどうなるか見てみたかっただけ」
「・・・いくら稲ぴょんでもキレますよ?俺」
リオもさすがに腹が立ったようだ。
「ふははは!キレるならキレてこい!ヘタレが!」
「あん!?」
そしてさらに挑発する事でリオの怒りは倍増する。
「まぁ待て。ここでキレるんなら、ウチ行ってからキレようぜ?」
「・・・?」
不満が顔中に広がってるような表情をしているが、リオはまたもやオレの言ってる意味が理解できないようだ。
オレの家に行けばヘッドギアやらオープンフィンガーグローブやらの防具が揃っている。
リオがそれらの防具を着用してくれれば、オレは手加減ナシで反撃できる。
狙いはソコだった。
「コレでリオも思いっきりオレに攻撃してこれるだろ?勝負してそれでお前の今の時点での強さを調べてやる」
オレがそう説明すると、怒り心頭だったアホは目を輝かせた。
「さ、さすが稲ぴょん!全部計算だったんすね!」
まぁ、実はたった今思いついたんですがね(笑)
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