酒と涙と男と女

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そんなこんなで、店に停めてある単車を2ケツして、オレの家に向かう。 ええ、この時点でまだ無免許です、すんません でもメットは常に2個あったりして(笑) 家に着くと、ヘッドギアやらの防具を引っ張りだしてきて、リオに装着させる。 初めての経験らしく、オープンフィンガーグローブを着けた時、やりづらそうに拳を開いたり握ったりしていた。 リオはヘッドギアとグローブと胴当てを着けたが、オレはヘッドギアだけを着ける。 「よし!じゃあ来い」 家の前で、オレとリオの組手が始まった。 「じゃあ行くっす!余裕ブッこいて後悔しても遅いっすよ!・・・おらぁっ!」 リオはそう言うと、思いっきり右拳を振りかぶって襲いかかってきた。 甘い・・・ ハチミツのように甘すぎるよリオ君 君はこの前、オレに一方的にやられて何を学んだんだい? よーいスタート!で、頭を切り替えてためらわずに殴りかかれる部分はいいと思うけど・・・ それともそれだけオレに日頃の怨みがあったのかな(笑) (拳を使うのが全くの未経験者は、どうしていいか分からずに、とまどって動けない人も多い為) ・・・だけどナゼ振りかぶる
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