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ハッキリ言って、拳を思いっきり振りかぶって相手がガードも避けもせず、まともに食らってくれるのは映画やヤンキーマンガだけである。
人間というものは、まともに攻撃を当てたければ、不意を突くか、何かしら相手の気を逸らせてからじゃないと、まず当たらない。
例えばフェイントだったりカウンターだったり。
よっぽどスピードに自信があるなら話は別だろうが・・・
※個人的な持論が強いので、人によっては必ずしも正解ではありません
付け加えるならば、リオの頭の中では、全力で殴れば人は数メートル吹き飛ぶモンだと勘違いしてる事だろう。
あとは防具を着けてるから、多少攻撃されても平気だと思ってるのかな?
仕方のない事だが、リオは全ての考えが甘すぎる。
!!
「っ!?」
オレはリオが拳を振りかぶって勢いをつけようとした瞬間に、真っ直ぐ前蹴りを出した。
リオが胴当てを着けているので、オレは手加減を一切していない。
オレの前蹴りは、そのままリオの腹部に吸い込まれるように突き刺さった。
「・・・ぐぅおおぉぉぉ!」
そしてリオはそのままその場で崩れ落ちる。
このアホは、胴当てを着ければ攻撃されても痛くはないとでも思ったのだろうか?
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