酒と涙と男と女

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「てか稲ぴょんはいいっすよね・・・」 「何が?」 「だって稲ぴょん、全てがうまくいってるじゃないすか」 「アレは・・・う~ん・・・オレにもよく分からん」 「またまたぁ、どうせ計算だったんでしょ」 よし 何かムカつくから今日の組手は本気でやろ! ん? リオは何を言ってるのかって? あれは、口だけは達者な単純馬鹿のリオがハルと付き合うために・・・ ハルの彼氏(ウソ)をブッ飛ばしてモノにしようと、オレに弟子入りしてから1週間もしない頃だったかな 『稲ぴょ~ん』 毎晩のようにアホから電話がかかってくる。 うっとおしい事この上ない時もあるので、そういう時オレはシカトを決め込むのだが、あのアホはストーカー並にオレが電話に出るまでかけてきた。 「・・・前置きはいいから用件のみを言え」 当然気分屋の性格も持ち合わせているオレは不機嫌だ。 『今日は修行じゃなくて遊びに行かないっすか?』 「バイト2つこなして疲れてるから今日は組手は勘弁・・・ん?遊び?珍しいな」 『てか一生のお願いで今日は遊んで下さい』 何言ってんだこの馬鹿
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