怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・

酒と涙と男と女

「稲本さん、もう帰っちゃうんですか！？この後、飲みに行くって話になってるのに！」

服も着て、そんなヤル気ゼロなオレにハルが口を尖らせている。

いやいや、暴走モードのリオにあんだけ軽く犯されそうになってたっつうに、酒なんか入ったら普通にヤラれんぞ

あ、そのためのオレか

ハル達は学校も行ってないからヒマなのは分かるけど、帰りゃいいじゃんか

・・・

いや、気付かないフリをしてたけど認めよう

コイツ絶対オレとユウカをくっつけようとしてやがる

明らかに挙動がそんな感じなのがチラホラあったし

ただでさえ酒が弱いオレに酒なんか入ったら、確実に我欲に負けちまう

それでなくても、さっきから何度もおっ○ぱいワシ掴みにしたい衝動に駈られてるっつうに

ん？

何でユウカが可愛くないワケでもないのに、そんなに拒否してるかって？

・・・

なんつうかなぁ・・・

ギャル系って友達で居る分にはいいんだけど、彼女にしたいってのはあんまり

そもそもオレにはマミさんが居・・・

「じゃあ行きますよ！」

結局３対１という数の暴力に負けたオレは、帰るという選択肢がなくなってしまった。