『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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ちなみにオレ逹全員が盛大に吹いた時、マサは一瞬ひるんだようにオレには見えた。 そして今はハジメの胸ぐらを掴んで罵声を浴びせている。 これらの事や雰囲気などから、オレの中でマサは口だけの基本ハッタリヤンキーのレッテルが貼られた。 リアルにアブないヤツだったら、近付いてくるなり怒声の前なり同時なりいきなりケリとか入れてくるだろう。 クローズのマサとは大違いだ。 元々オレ逹にカラんでくる気だったのか違うのかは分からないが・・・ 最初はホームではしゃいでいたオレ逹が気に食わなかったのだと思われる。 そして隣に居る佐川にワルなトコを見せたかったのか、引っ込みがつかなくなっただけなのか・・・ どっちにしろマサはオレ逹にカラんできた。 だが・・・ 「だーっはっはっはっはっ!だって・・・だって・・・」 ハジメは今の状況を理解してるのかしてないのか、胸ぐらを掴まれても立とうとせず、笑い続けている。 何でカラまれてるのにも関わらず、ハジメはここまでノン気に笑ってられるかって? だってハジメといると、よく知らない人に絡まれるもん ある意味慣れたと言うのか・・・ ハジメの中で、単純に面白さの方が上回ったんじゃない?(笑)
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