酒と涙と男と女

56/68
前へ
/992ページ
次へ
オレは自分でユウカにどういう状況で何をしたのか、いくら記憶を手繰り寄せても思い出せなかったため、心臓がかすかに高鳴っていた。 最悪のケースも考えうる。 「え~っと・・・さぁ・・・ユウカ・・・」 オレがどう切りだそうか悩みながら口を開くと、ユウカも同時に口を開く。 「稲本さん!ふつつか者ですがよろしくお願いします」 そう言いながらベッドの上で軽く頭を下げた。 ・・・ん!? 当然オレの思考回路はオールフリーズ。 ま、ま、ま、まぁ・・・ 取り合えず服着よ? 君ほとんど全裸だよ? 『服着ろ』 とかムダにカッコつけてるけど、ホントはもみたくて仕方ないんだからねオレ 目の前に柔らかそうなオレンジが2個揺れてるんだもん そしてこれはタダの朝勃ちだからね? さっき君が寝てる時に色々じっくり見てたけど、ちょっとだけブチ込んでしまおうかなぁ、とか考えてないからね?ね? そんな妄想をしながらムダに理性と戦い、オレはユウカの首までまくれたシャツを戻した。 「つまり・・・どういう事?」 とか何とか言いながらも、オレの頭には『おっぱ○い』『ワシ掴み』の単語しかなかった。
/992ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9289人が本棚に入れています
本棚に追加