酒と涙と男と女

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「ざぁーっす・・・」 家のチャイムが鳴ったので、出てみるとリオだった。 オレに寝てる所を叩き起こされて、そのまま忠実にウチまで来たようだ。 当然テンションはガタ落ちしている。 「おう、入ってこ・・・いよ・・・ど、どしたその顔!?」 リオの顔はケンカでもやらかした後のような状態で、かなり腫れ上がっていた。 「稲ぴょん、ホントに全く覚えてないんすか?」 ・・・ゔ い、いや・・・ リオの顔を見た瞬間に何となく原因の想像はついたんだけど いやいや! リオの事だからウチの帰りにでも、また調子乗って誰かにボコられたんだろ? だろ!? ハルの前で『俺ってワルだぜ?』アピールしてカッコつけようとするからぁ まったくよぉ・・・ 「稲ぴょんに本気でボコられたんす・・・」 いぃぃぃぃやぁぁぁぁ!! そこは、らめえ!! ・・・ あ、すいません たまには萌えでゴマかしてみました 「・・・」 「・・・」 オレとリオは玄関で変な空気になり、お互い無言になってしまった。 「ま、まぁ、上がれよ!な、何か飲むか!?タバコでも吸おうぜ!タバコやるからよ!」 珍しくリオと立場が逆転した。
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