酒と涙と男と女

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さすがに怒るリオ。 そりゃあ、目の前で自分の好きな女がチチもまれてりゃ、頭にも来るだろう・・・ そしてリオはオレに突っかかってくる。 「ちょ!稲ぴょん!さすがに俺もキレ・・・」 リオの言葉は途中で遮られた。 オレに思いっきりブン殴られたんだって(泣) オレのせいで場の空気は悪くなる。 「稲ぴょん、さすがに俺も黙ってないっすよ・・・表出て下さいよ」 リオはそう言い放つと部屋から出ていく。 オレは何を言ったか覚えてないが、悪態をつきながらリオに付いていったらしい。 ハルとユウカを部屋に残して。 うん、完璧に悪いのオレだよね そして家の真ん前にある道路に出たアホとド外道。 「稲ぴょん、いくらベロ酔いでもやっちゃいけな・・・」 またもや途中で遮られたリオの言葉。 表に出た途端、有無も言わさずオレはいきなりリオの腹に前蹴りブチ込んだんだって(泣) 「うぐ・・・ぐ・・・」 リオは苦悶の声と共に腹を押さえると、次の瞬間にはリオの目の前で左拳を構えて立っていたオレ。 そのまま打ち下ろしの左フックがリオの顔面にメリ込んだ。
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