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「そんな感じでした」
ユウカが話を締め括ると、場は再び沈黙する。
そこにリオが口を挟んだ。
「何が痛かったって・・・『二重の極み』という名のただの左ストレートが1番痛かったっすわ(笑)」
どうやらオレは途中から手加減を忘れたらしい。
この場でこの先を語る事はなかったが、あの後ベロ酔いだったリオとハルが帰っていった。
そしていつしか全裸のまま寝ツブれてしまったオレを介抱する、という実に都合のいい理由でウチに1人残るユウカ。
ユウカは当然あらかじめハルとも口裏を合わせていて、ハルは言葉巧みにリオを連れ出した。
ちなみにハルとリオは帰り道に何かあったワケでもなく、2人ともそのまま普通に帰路についたようだ。
そんな事も知らず、皮で封印された『ケモノの槍』を無防備に晒しながら爆睡するオレ。
冒頭でも述べた通り、ここからが計算通り動いたユウカの独壇場だった。
『白面の者』
かの『うしおととら』では、国滅ぼしの大妖『白面の者』が唯一恐れるケモノの槍。
だがあろう事か、ユウカはそのケモノの槍を断りもなく、いきなりぱっくんちょ・・・
白面の者と言うより赤面の者だ。
ただ言いたかっただけです
脱線すんません(笑)
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