酒と涙と男と女

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「えぇっ!?もう付き合ったんすか!?」 リオは驚いていた。 まぁ、オレも数時間前まで予想もしてなかったが・・・ 「稲ぴょ~ん、ズリーっすよぉ・・・俺もハルと・・・」 「まぁ待て、これはいい方向に行くかもしれんぞ?ハルと仲がいいユウカという参謀長を手に入れたんだから。ハルの情報は筒抜けになるじゃねえか」 「な、なるほど!」 全くもって単純だ。 「うっしゃぁぁ!俺も強くなるぞぉ!」 単純な上にアホだ。 その時ユウカが話に付いていけなかったのか、口を挟んでくる。 「どゆ事ですか?」 なのでオレは一連の流れを説明してやった。 リオが初日からハルにフラれた事。 理由としては、口だけのハッタリヘタレ野郎という事をアッサリ見抜かれたから(笑) ハルに付きまとっている男(リオには彼氏と説明している)を何とか撃退すれば、ハルもリオを見直すかもしれない事。 だがリオは、ぶちスライムすら一撃で倒せない程の弱さ・・・ じゃあ付け焼き刃にもならないけど、修行して少しでもあがいてみようじゃないか・・・ と、ここまで説明した。 もちろんハルから聞いていた話もあるだろうが。 するとユウカが核心的なひとことを告げる。 「やめといた方がいいと思うんですけど・・・」
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