師弟対決!そして新展開へ

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そんなこんなでリオがハルにフラれ、強くなりたいとオレに申し出てきてから1週間かそこらで、オレはユウカと付き合った。 まぁ・・・ 先に言ってしまうと結局3ヶ月も経たないウチに別れてしまうワケだが。 そしてその後も1ヶ月以上、リオとの修行の日々は続く。 リオは単純まっしぐらに、ハルに付きまとっているストーカーをどうにかすれば付き合えると思っていた。 「はぁ、はぁ・・・何で稲ぴょんに全く攻撃が決まらないんすか?」 リオはオレにダウンどころか、まともに攻撃が当たらない事を悔やんでいた。 「そりゃあ、一応格闘技10年近くやってんだから、ペーペー以下のお前に遅れを取ったら辞めるしかないわ」 リオいわく、たまに攻撃が当たってもスッキリ当たった気がしないそうだ。 体重移動や歩法で、当たる瞬間に攻撃の芯をズラして衝撃を最低限に抑える方法である。 言葉で説明すると簡単だが、頭で考えてできるような事ではなく、個人的見解だがある種、無意識の『慣れ』が成せる技だ。 高校の時、オレがミスターと対峙して攻撃を当てた時に感じた違和感でもある。 今思えば、高校の時点でミスターとオレはそれ程の差があったと言う事だ。
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