『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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とは言うもののマサは相当頭にキているハズ・・・ いつ暴れだすとも分からないので、正直オレはヒヤヒヤしていた。 「テメェら・・・次の駅で降りろや」 マサが低い声でハジメにスゴむ。 「いやでーす!」 「ナメんのもいい加減にしろや!!」 「いい加減じゃないならナメてもいいですか?」 「ブッ殺す!ぜってえブッ殺す!!」 「だって・・・だって・・・今時学ランぶわぁ全開に広げて、ストラップがゲルググて!しかもくわえタバコで脅してくるとか!マンガの見すぎだし!時々煙が目に入って痛そうにしてるし!」 あ~あ ハジメ全部言っちゃったよ・・・ やっぱりゲルググも気になってたんだ てかいつも思うんだけど・・・ ハジメは恐怖心とかないのか? こんだけおちょくれば、いくらヘタレでもキレて武力行使してくるかもしれないし もしかしたら刃物とか振り回してくるかもしれないのに ハジメは激弱なのに、いざって時の事を考えないのか? オレならさすがにここまでおちょくりはしないな まぁ、何も考えてないだけなんだろう それがイイとこでもあるけど・・・
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