『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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「どうやらテメェはブッ殺さなきゃ分からねぇらしいなぁ!」 オレはハッタリ全開で叫ぶと、たった今マジギレした感をたっぷり匂わせて、勢いよく立ち上がった。 その時にマサが一瞬ビクッとした事をオレはちゃんと見逃さなかった。 多分・・・マサは流れ的にあとに引けなくなったか、武力行使するぞ?的なハッタリをかませば、何とかなるとでも思ったのだろうか? ちなみにオレは実は全くキレてません。 それどころか笑ってしまいそうです。 ハジメとジンも、オレが本気なのかボケギレなのか分からなかったらしく、一瞬ビクッとして、オレと一緒にゆっくり座席から立ち上がった。 「お、おう!・・・は、早く来やがれ!」 マサは動揺を悟られないように捨てゼリフを吐くと、佐川と電車から降りていく。 その時降り口で軽くつまづいたのか、マサはわずかにコケそうになっていた。 動揺バレバレやがな(笑) しかも・・・ こ、これ以上笑わさんでくれ! 頼むから! どんな星の下に生まれたんだコイツは! ダメだ・・・ メチャクチャ笑いたい! 耐えろオレ! 今オレはキレてるんだ! 眉間にシワを寄せるんだ!
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