『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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マサは電車から降りてそのままホームを歩いていく。 どこまで行くんだコイツは? そのままサラッとバックレたらウケるんだけどな てかこのアホは無防備に背中さらして、後ろからいきなり蹴られるとか考えないんだろうか? でも実はオレもマンガ見て、試したい事があったんだよな オレは電車から降りずに、出口付近で立ち止まった。 ハジメとジンも『ん?』と言うようにオレを見ながらも立ち止まる。 ホームの数メートル先を歩いているマサと佐川はまだ気付いていない。 むしろ不自然なぐらい後ろを振り向かない。 これぞ秘奥義! 『降りるフリして降りずに、ドアが閉まってからメッチャ大笑いしてバカにする攻撃!』 精神的ダメージは計り知れないハズ ・・・いや、そのまんまだけどさ 一回やってみたかったんだぁ 後はドアが閉まるのを待つのみ! ~♪~♪ ちょうどいい具合にホームからドアが閉まる音楽が聞こえてきたし その時になって、ふと振り向いたマサがその事実にやっと気付く。 「あ、テメェら!逃げんのかよ!?」 うはははは! おせぇよバーカ! もう閉まるっつうの! バーカバーカ! ・・・ 閉まる・・・ ・・・ 閉ま・・・ 閉まらねえぇぇぇぇぇ!!
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