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「コラ・・・待てやクソガキ・・・」
オッサンも前田さんの手を振り払うなり、慌てて反論していたのだが・・・
「はよ来いボケ」
前田さんはムリヤリ外に引きずっていこうとしていた。
そこで
『体張ってでも止めなきゃ、さすがに取り返しのつかない事になる!』
と、ようやく我に返ったオレと秦野さん。
アイコンタクトを交わしたかどうかは置いといて・・・
2人で前田さんの両腕に必死にしがみつく。
「前田さん!違うんです!」
「あのアリストは関係ないんです!」
だがこうなった時の前田さんは、そうそう簡単に人の意見を耳に入れない。
「何だァ!?テメェらウチのモンがこんだけやられたってのにムカつかねぇのかよ!・・・放せっ!」
無造作に払った腕で、見事に秦野さんが振り払われた。
ふっ、前田さん・・・
オレの筋力をナメてもらっちゃ困ります
リオや秦野さんなら投げ飛ばすのは簡単でしょうが、オレは下半身の筋肉には自信が・・・
・・・!?
ぐへぁっ!
オレがヘタに踏ん張ったからでしょうか・・・
いきなり前田さんの腕力が倍増したかと思った瞬間、いとも簡単に壁に背中から叩き付けられました
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