アリスト狩り

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「オイ・・・話が済んだんなら、ワビのひとつでも入れろやクソガキ」 オッサンが前田さんの手を軽く振り払うようにしながら凄む。 多少展開の変化による混乱からも脱したのか、さっきまでと違って横柄な態度に戻っていた。 流れが変わって自分より店側の方に非があると思ったのだろう。 まぁ・・・ どっちに非があるにしろないにしろ、客商売としてのウチの店側の方が完全に悪いワケですが(笑) 前田さんは振り払われた手はそのままにオッサンを見る。 そして・・・ 「テメェは無関係なんじゃねえか!だったらさっさと出ていけ!ワビなんか入れる筋合いはねえ!」 ・・・ いやいや、前田さん 一応今のやりとりに限り、完全にオッサンの方が正しいですが(笑) 「何だぁ!?この店はどうなってんだ!どいつもこいつもアホ揃いか!?」 勢いの戻ったオッサンが店長に詰め寄ろうとした。 だがその勢いをブチ破って前田さんが立ち塞がる。 「大体テメェもアリストなんてまぎらわしい車乗ってっからいけねぇんだよ!」 前田さん・・・ オッサンはウチの事情なんて知るワケがないですって
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