アリスト狩り

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先輩ドライバーが悪いワケではない。 間取りの説明がしづらいのだが、普通に考えて客もドライバーも入口の前に居る事がまずない部屋の作りになっている上に、ドア自体は強化ガラスなのだが店のチラシやらが貼られていて中が見えないようになっていた。 先輩ドライバーだけでなく、オレや他のドライバーも忙しかったり急いでいたりなど何かある時は勢いよくドアを開けて出入りする。 オッサンのクレームのせいで店の業務自体は忙しい事になっていたし、先輩ドライバーもまさかドアの前に店長が居るとは思わなかったのだろう。 そら勢いよくドアを開けるってモンだ。 「のほぉぉぉぉ!?」 店長は頭を押さえてしゃがみ込みながら、うめき声を出す。 「て、て、店長ォ!?」 先輩ドライバーは幽霊でも見たかのような表情で、店長に声をかけた。 前田さんもオッサンも秦野さんも・・・ もちろんオレも、今までの状況を忘れて一瞬目が点になる。 オイオイ・・・ 狙ったのか? スゲェ鈍い音がしたぞ今 店長、勢いよくハジき飛ばされたし 先輩もどんだけ力入れてドア開けたんだよ てか・・・ こんな時なのに、メッチャ笑いたい(笑)
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