アリスト狩り

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ミもフタもなく話を進めてしまうが、実は本命のアリストの一件はしばらく後に解決してしまう。 アリスト野郎には気の毒だったが、よりにもよって根岸さんにとっ捕まってしまった。 実はオレも後から話を聞いたクチで、本命にはほとんど関わっていない。 どうやって捕まえたかと言うと、1人のドライバーが再びアリストに遭遇する。 その時も散々アオり倒されたり罵声を浴びせてきたらしいのだが、そのドライバーは『深入りは無用』と、アリストを相手にせず何とかやりすごした。 そしてその後、気付かれないように少し離れた所からアリストの後についていき、尾行しながらその時シフト入りしていた根岸さんに電話をかけて、一部始終を説明する。 電話を受けた根岸さんは、それはそれは純真無垢な子供のような喜びようだったらしい・・・ 実際は禍々しいオーラに溢れていたと思うが。 それこそケンシロウのレインボーオーラをしのぐ程のドス黒いオーラだろう。 「でかした!よくやった!!今から行く!ぜってぇ見失うな!見失ったら頭蓋骨叩き割るからな!」 アリストを尾行していたドライバーは、もし見失ったら地獄行きのつもりで尾行を続けた。
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