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ドライバーが手短に説明すると・・・
「おぉ、あそこか、根岸のヤツやってるな~。まぁ、お前はまだ仕事中なんだから取り合えず戻ってろよ・・・あ、店長にはぜってぇ言うなよ」
何ともお気楽な返事を返すと、前田さんはドライバーに戻るように促す。
『根岸さんも・・・一応仕事中・・・』
とも思ったドライバーだったが、返事をする前に前田さんはマスタングのエンジンをドロドロいわせながら駐車場の中へ入っていった・・・
そして根岸さんの近くに駐車場の白線を完全に無視しながら、横付けで車を停める。
その頃には根岸さんはアリスト野郎を散々暴行して、正座させながら罵声を浴びせていたらしい。
さながら映画『凶気の桜』を見ているような光景だった事だろう。
このあたりでドライバーは店に戻ったので、以降の顛末は見てないそうだ。
よってこれ以降は、前田さんと根岸さんの話だけを元にストーリーを再現する事になる・・・
「根岸~、さすがにやりすぎると後が面倒になるぞ」
前田さんは到着するなり、正座させられてるアリスト野郎の顔を見て、少し引いたそうだ。
・・・否、絶対ウソに決まっている。
それぐらいで前田さんが引くワケがない・・・
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